19、私の中の般若心経 ~ 遠離一切顚倒夢想 本末転倒の夢のような考えから 遠く離れましょう~

私の中の般若心経 ~ 遠離一切顚倒夢想おんりいっさいてんどうむそう

私たちはつい目先のことや自分がしたいことに気にとられ、本来の目的を取り違え、間違ったことをしてしまいがちです。

タバコやお酒が好きな人は、身体に悪いと知りつつ、ついつい摂取してしまいます。

誰もが健康を望み、いつまでも若々しさを保ちたいと思うのですが、どうしても自分がしたいことの方に心が動いてしまいます。

血圧が高かったり、糖尿や痛風などの病気と医師に診断されても、口に旨いものを食してしまいます。

中には、好物を食べるのを我慢してまで、長生きしたくないと思う方もおられますが、いざ持病の症状が悪化すれば後悔するのではないでしょうか?

健康だけではなく、なにか事業を起こそうとする人も、初めは色々と頭に思い浮かべ夢のようなことを考えがちです。

以前に、飲食店を開こうとしていた知人が、前々から自分の想い描いた店舗のデザインやレイアウトに改装されました。テーブルや椅子、食器、グラスも感じの良いものを揃えており、店の見た感じもそこそこ良く、なかなか凝った作りのいいお店になりました。

ですが、初めに自分の想い描いた通りの店にお金をかけすぎたばかりに、運転資金が足らずにあえなく1年近くでお店を閉められました。

十分な資本があれば問題ないのですが、資金が大して十分ではないのに自分の夢の方を優先させてしまったのです。

このように、自分の夢を優先したばかりにお客様がお店に定着するまでの運転資金が足りずに、せっかく開いたお店を、あえなく資金不足のために閉めなければならない羽目になったりすることもあります。

それだけではなく、初めは世のため人のために便利な商品を開発して事業が軌道に乗ったとしても、いつの間にか世のため人のためを忘れ、利益を最優先してしまう会社やお店もあります。もちろんお店や会社は利益をださなければ倒産してしまいますが、お客様をおぎざりにしてまで自社や自店を優先させてしまえば、いつかは終わってしまいます。

その他にも、様々な落とし穴があります。

例えば、お店や会社が軌道に乗り、そこそこ自由になるお金ができてくると様々な誘惑が押し寄せてきます。人によっては異性関係やギャンブル、趣味に溺れ「儲け使い」してしまったり、経営者が無知だと身内や社員に大事なお金を喰われたりすることもあるのです。そうなると、まともな商売をするどころではありません。

近江商人の言葉に

「売りて良し、買いて良し、世間良し」という言葉があります。

この三つが揃わなければ、商売は長続きしないという意味ですが、どうしても自分のしたいことを優先してしまったり、軌道に乗ると有頂天になってしまい謙虚さを忘れ横柄な態度になり信用を失ってしまいがちです。

商売のし始めは、「金持ちになって幸せになりたい」とか「この事業で生計を立てたい」とか「世のため人のために何かをしたい」とか「出世して偉くなりたい」とかを思うことがあったりしますが、目先のことや間違った考えにとらわれて、本来の目的を忘れしまい破産する経営者も珍しくありません。

老後破綻も然りです。

遠離一切顚倒夢想(おんりいっさいてんどうむそう)

「一切の顚倒夢想てんどうむそう を遠離おんりしてと読み、次に続く「究竟涅槃くきょうねはんにかかります。

遠く離れた本末転倒の夢のような考えと説きます。

【本末転倒】ほんまつてんとう

※ 根本的なことと枝葉のこととを取りちがえること。

法句経では、「顚倒てんどう」を次のように表しています

まことでないものを、まことであるとみなし

まことであるものを、まことでないものとみなす人々は

誤った思いにとらわれて、ついに真実(まとこ)に達しない

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私の中の般若心経 まとめ

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