私はタバコを忘れることで禁煙できました《ポンタヌパパの禁煙外来》

禁煙できないのは意志の問題ではない《ポンタヌパパの禁煙外来》

私は、9年前にタバコを止めましが、禁煙は決して簡単なものではありませんでした。
恥ずかしながら、禁煙を決意してタバコを完全に止めるまで約10年ほどかかりました。

私の父親はヘビースモカーで、その煙を嗅ぐたびにこんな臭い気持ち悪い匂いと感じてましたが、自身の無知さと周りの環境もあり、私もいつのまにか煙草を娯楽にしてしまい気が付けば立派なヘビースモーカーの仲間入りになっていました。吸い始めは気持ち悪くなったり、唾を大量に吐いたり、頭がクラクラしたり、えずいたりで一つも美味しいと思わず、「よくこんなものお金を出してまで吸っているな」と思ってましたが、当時は、大人への背伸びとか煙草を吸っている自分がかっこいいとか女の子にもてるんじゃないかとか、煙草ぐらい吸えないと周りからバカにされるんでは?とか、今から思えば なぜ、あの時わけのわからない理屈を並び立ててタバコに手を染めてしまったんだろう・・・

WHO(世界保健機構)によるとタバコの主成分であるニコチンはアヘン類、大麻、コカインと同列の依存薬物であり、喫煙者の7割がニコチン依存症です。依存している薬物(ニコチン)を断つと禁断症状が現れ、疲労感やイライラのストレスに襲われます。

禁煙の自己啓発の本に『喫煙の初期段階で苦しいと感じ、その苦しさを乗り越えて喫煙者になった人ほど煙草を辞めにくい』ですので、煙草の吸い始めの苦しさを乗り越える山が大きれば大きかった人ほどタバコを辞めにくいと、書いてました。あっなるほど、これはまさしく俺のことだ!だから、自分は煙草を辞めにくいんだと・・・
タバコを吸うと、イライラしていた気分が落ち着きリラックスできると妄想に取りつかれ、食後や休憩中もしくは喫茶店でコーヒーを飲みながら、車を運転している最中にと、最近でこそ喫煙場所が少なくなってきましたが当時を思い出すと暇があったら煙草を吸っていました。
どうして、煙草を吸うとイライラが解消され気分が落ち着き何故リラックスできるのかを自分なりに考えると、今でこそTVでのCMは放映してませんが数年前まではバンバンタバコのCMをしており、凄く爽やかなシチュエーションでリラックスしてタバコを吸うシーンの映像や音が流れておりCMを見てるだけで吸いたくなりました。
映画やドラマでも、一つの大きなトラブルや災難、大きな仕事を終えると、主人公がタバコの煙を大きく吸い大きく吐いてやり遂げた感を目一杯かもしだしているシーンや、何か考えごとをしている時にもタバコを吸うシーンがあったと思います。映画が終わると必ず外の喫煙場所でタバコを吸っていたのを思いだします。
何かイライラしているとき、ふっと落ち着いたとき、飛行機や乗り物などに載る前後に、会議や授業の前になど何か長時間煙草を吸えない状態にある時、タバコを吸わないともたないと思うようになっていました。
このように、タバコを辞めにくい原因は常習性のあるニコチンなどの成分だけではなく、タバコ会社の宣伝による洗脳(煙草を吸えばリラックスできる)というものが禁煙の邪魔をしており、私達がなかなかタバコを辞めれない原因の一つになっていると思います。
誰しもがタバコを吸えば肺癌などのリスクや色々な病気にかかりやすい「百害あって一理なし」だと知っていても止めない、止めれない。 私もそうでしたが、病気のリスクがあってもこれは「思案タバコ」だ、何か物事を考えるのにタバコを吸いながら考えるほうが良い考えが浮かぶんだと思い、当時は喫煙の理由にして吸っていました。

簡単に禁煙する方法

ひたすら我慢・ニコチン依存症?

私が最初に始めた禁煙の方法は、ひたすら我慢することでした。
しかし、この方法で禁煙できたのは1日か2日でした。
どうしても吸いたくなり煙草を買ってしまいます。
禁煙している最中に吸いたいという禁断症状にみまわれ、ついつい1本ぐらいならいいか
とりあえず1箱買って1本吸ったら後の19本は全部捨てようと決心しコンビニで1箱買い
コンビニの前の喫煙場所でいっぷく  はぁ~超リラックス、同時に、久々に吸ったせいか(1日しかたってなかったのですが笑)頭がクラクラした経験があります。
あと、もう1本くらい いいか?と思い2本目に火をつけます。
こうなると、もう止まりません 先ほどの19本を全部捨てる決心もどこえやら
今度は煙草を捨てるのがもったいなくなり1箱全部吸ってから絶対に禁煙をしようと心に決めます。
さすがに2箱目を買うことには躊躇するものの3箱目を買う時には禁煙するという決心を曇らせ又、何かのきっかけがあるときでいいか、今すぐに禁煙しなくても大丈夫みたいな・・
こうやって禁煙することに、なんだかんだと言い訳を作り本来の禁煙は忘れ去られていきます。
私自身、意志が弱いと思ったことがあまりなかったのですがタバコの件となると別問題
薬物依存症のような症状もこんな感じなのかなと思いました。

次に始めた禁煙方は、ニコチンガムでした。当時の私は、タバコに含まれるニコチンが一番常習性があり、このニコチンが煙草を辞めれない大きな原因ではないかと考えていたので、タバコを吸わずにニコチンを摂取し徐々にニコチンの摂取量を減らしていけばタバコを辞めれるんじゃないかと思いニコチンガムを噛んでいましたが、残念ながら私はこのガムを噛んだからといってタバコを吸いたくならないということはありませんでした。タバコを吸いたくなる頻度は以前と変わらずで、逆に煙草を吸いながらニコチンガムを噛みニコチンを過剰摂取するという最悪な事態にに陥りニコチンガムでの禁煙を断念しました。結局私の場合ニコチン依存症、ニコチンでの常習性というものはあまりなかったような気がします。
当時は、あ~どうしてきっぱり辞めれないんだろ、、あ~なんて俺はが意志が弱いんだとつくづく嫌気がさしました。

禁煙パイポ・禁煙セラピー

ひたすら我慢 ニコチンガム の禁煙方は失敗に終わり
次に思いついたのが、禁煙パイポでした
ずっと前のコマーシャルで1人目のおじさんが禁煙パイポを手に持ち『私はこれでタバコを止めました。』と言い2人目のおじさんも同じことを言い、最後のおじさんが小指を立てて『私はこれで会社を辞めました』とオチがあるCMがありましたが、この禁煙パイポでも止めることができませんでした。この他にも口寂しいという理由でタバコが止めれないのではないかと考えチュッパチャップスや飴、電子タバコ(当時はアイコスなどはなく水蒸気だけの無害なのがありました)、ガム、お菓子などで禁煙を試みたのですが、結果10数キロ太ってしまいまたもや断念しました。

ひたすら我慢 ニコチンガム 禁煙パイポ アメ類 電子タバコ(水蒸気だけ) 
次に始めたのは、何かものに頼って禁煙するのではなくメンタル面から禁煙を始めた方がいいんじゃないかと考え、とりあえず禁煙セラピーという本を読みました。

読むだけで絶対やめられる禁煙セラピー [セラピーシリーズ] (ムックセレクト)

禁煙当時に、読んだ本

この本は、なぜ人はタバコを吸うのか、タバコの健康被害や経済的被害、禁煙している最中にタバコを吸ってしまう自分に対する嫌悪感、筆者のお嫁さんの協力、数々の禁煙する努力と挫折を描き苦労の末にやっと禁煙できたというストーリーでした。
私も共感し読み終わった後は、ほんとうに心の底から禁煙を決心させられた本でした。
しかし、このストーリーは筆者が並々ならぬ努力の末に禁煙できたストーリーであって、共感し参考にはなったものの残念ながら私にはあてはまりませんでした。
やはりその人その人の考え方や思いがあり禁煙のありかたも本人自身がほんとうに納得できて決断しない限り禁煙は成功しません。
まあこの本でタバコを止められた方も大勢いらっしゃるとよく聞きますが、その方々は私みたいに理屈っぽくなく、素直に物事を理解できる賢い人だと思います。
因みに、この本で私が禁煙できた期間は1週間でしたが、私にとっては、かなりの進歩でした。なぜなら冒頭で申上げた通り、まだ1日、2日しか禁煙できなかったのですから1週間の禁煙は最長新記録更新でした。

禁煙外来(チャンピックス)

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もう自分自身ではどうしようもなく専門の医療機関≪禁煙外来≫で治療するしかないと考え、家の近くの個人病院が禁煙外来の診察をしていたので通院することにしました。

はじめはニコチンパッチを処方されましたが、ニコチンガムで禁煙をできなかった経験があるのでタバコの変わりにニコチンを摂取してニコチンを少しづつ減らしていく禁煙方法は私には向いてませんでした。

なので、2回目の診察の時にニコチンパッチでは禁煙できないとはっきり医師に告げ他の方法がないか聞いてみると、今度はファイザー製薬の禁煙に効果があると云われているチャンピックスという薬を処方されました。

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、嘔気、不眠症、異常な夢、頭痛、鼓腸などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
抑うつ気分、不安、焦燥、興奮、行動および思考の変化、精神障害、気分の変動、攻撃的になる、敵意を持つ、死んでしまいたいと感じる、などの症状があらわれることがあります。これらの症状があらわれた場合には、服用を中止し医師に相談をしてください。
このチャンピックスの副作用 異常な夢、抑うつ気分、不安、焦燥、興奮、行動および思考の変化、精神障害、気分の変動、攻撃的になる、敵意を持つ、死んでしまいたいと感じる

と、ありますが私もこの薬による副作用が頻繁にでました。

寝ているとき夢の中で、家の前に人間の死体を一輪車に載せて運んでいる知らないおじさんが現れ、目が合うとニヤッと笑ってその一輪車を家の前に置いていったり、農作業をしていてナマコを畑に植えている夢など、ほんとに訳の分からない夢をみました。

仕事中は部下に怒りやすくなったり、すぐに凹んだり、悲しい気分になったり、何もする気が起こらなくなったり喜怒哀楽がすごく激しくなりました。このせいか、タバコもあまり吸いたくないと思ったものの、何もする気が起こらず(喫煙する気力も起こらない) これが躁鬱状態なのでしょうか? 私は本来明るい性格ですが、この処方されたチャンピックスは私の精神を崩壊さす薬といっても過言ではありませんでした。

タバコを吸う気も起こらないという意味では、この薬の禁煙効果は私には実証されましたが躁鬱状態?と変な夢ばかり見るので快眠した気になれず寝不足状態が続き仕事や家庭生活への支障がでてきたので医師に相談して中断することになりました。

私にとってこの医師に処方された禁煙薬は危険なものでしたが、鬱の人の症状?みたいなものを理解できたのは良かったのかもしれません。

禁煙宣言!

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もう、はっきりいってお手上げ状態でした。タバコを止めれない自分にかなりの嫌悪感を抱きました。なぜ周りの人は簡単?に禁煙できているのに自分はできないんだろ?他の人はどうやってタバコと縁を切っているのだろうか?病院や街中で酸素吸入チューブをした、人を見ると『あ~自分もいつかは、あ~なっていくんだろうなぁ~』とか思い禁煙を諦めかけていました。

気が向けば禁煙したり、喫煙者に戻ったり、思い立ったら又、禁煙するという繰り返し 禁煙を決意して早7年経過しました。

そして、次に考えたのが周りの人にタバコを止めると言って、もし自分が禁煙できなかったら嘘つきとか意志の弱い奴とレッテルを貼られるんだろうな、それが嫌なら絶対に禁煙できるはずだと思い、職場の同僚や友達に禁煙宣言をしました。

私がタバコを止めれずに、同僚や友達に喫煙しているのを見られたりタバコの臭いがしたら、まちがいなく嘘つきのレッテルを貼られるんだろうな。

3日ほどが経過、いつものようにタバコを吸いたい衝動にかられ頭のなかはタバコだらけ、喫煙所の横をわざと通っては人のタバコの煙を嗅いでみたりで、あの時は皆に禁煙宣言したことをかなり後悔しました。

そうこうするうちに約3週間が経過し、私の心に安易な考えが浮かんできました。それは、『こんなにも長いこと禁煙(自己最長新記録)できたのだから、もう1本ぐらい吸っても問題ないのんとちゃうやろか?1本だけ吸ったら又、禁煙再開したらいいんや。1箱買って残りはポイすればいいわ』と、はっきり言ってタバコを吸いたかっただけだったのですが・・・

結局この1本がまたもや禁煙失敗に繋がったことは言うまでもありません。

禁煙宣言も失敗に終わり、吸ってしまった後悔と再度吸い始めた快感に満足する自身に戸惑いつつも、皆に止めると言った手前、簡単には禁煙解除宣言ができずにいました。

情けないことに、いざ職場から離れたら誰にも知られずにタバコが吸えるので仕事帰りにいっぷくしてしまいました。

職場と家では禁煙しているふりをし、家から職場に出勤する途中に吸い、職場から帰宅途中に吸い、タバコの臭いをフリスクなどで消し何事もなかったように振る舞ってました。この繰り返しを約1カ月繰り返しましたが流石に嘘をついている嫌悪感と、自由にタバコが吸えないもどかしさに耐えきれなくなり、とうとう皆に禁煙宣言の解除をする結果になりました。

今、思えばタバコを吸わなくなるとタバコを吸っている人の臭いがすごくわかるようになります。いくらガムや口臭予防タブレットを使用しても吸わない人からすると、禁煙者 or 喫煙者がすぐに見分けられますよね。

私が禁煙宣言して、ちょくちょく人の目を盗み喫煙していたあの頃は、周りの人達は私の口臭や服についたタバコの臭いで、禁煙できてないと気づいていたのだと思います。大きな心で見守ってくれてたのか、はたまた意志の弱いオッサンと見られてたのか、どちらにしても恥ずかしい結果になりました。皆様も禁煙宣言した後にはご注意を!

禁煙成功者が語った心に残る言葉

自分はほんとにタバコを止めたいんだろうか?こうまでしんどい思いをして、なぜ止めないといけないのか?と、一つも進歩しないままに無情に時だけが過ぎていました。

その頃、禁煙に成功した人の話をよく聞くようになりました。

私が得心し心に残った禁煙成功話

・今から思えばタバコを吸っている時間がもったいない。タバコを吸うとは、まずタバコやライターを買う時間、いつどこで吸おうか考える時間、吸う場所を探す時間、吸っている間の時間、口臭に気を配らないといけないので口臭予防に費やす時間 etc.

確かに今では、私もタバコに費やす時間がもったいなかったとつくづく思います。

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・百害あって一利なし

タバコの煙には、4,000種類の化学物質が含まれています。その中には、何と200種類以上の有害物質が含まれ、発がん性物質は50種類以上にのぼります!

有害物質のなかでも、よく知られているのは、ニコチン、タール、一酸化炭素です。

そのほかにも、ペンキ除去剤に使われるアセトンや、アリの駆除剤に含まれているヒ素、車のバッテリーに使われているカドミウムなど、体に大変有害な物質がタバコの煙に含まれています。

タバコの煙には50種類以上の発がん性物質が含まれており、肺がんをはじめ、食道がん、胃がん、子宮頸がんなど、さまざまながんを引き起こすことがわかっています。

しかもタバコの煙は、人への発がん性が証明されている『発がん物質第1群』に分類されています。この1群には、ヒ素やダイオキシン、カドミウム、アスベスト(石綿)といった深刻な健康被害を及ぼす物質も含まれています。これらと同じ分類ということからも、タバコの煙がいかに危険であるかが、よく分かりますね。

タバコの害は、喫煙者の周囲にも及びます。タバコを吸わない人でも、喫煙者によるタバコの煙を吸ってしまうことで(受動喫煙)、がんのリスクが高くなるので家族のために止めた。

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・煙を吐かなくても生きていける

自分に言い聞かせる言葉でした。

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・タバコは忘れることに限る!

後に、この言葉が禁煙成功へのキーワードになってくるとは、この時は思いもしませんでした。

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・もし禁煙に成功できても、その後1本でも吸えば禁煙にならない。

後に、この言葉も吸いたくなった時に役にたちました。

1本ぐらいいかと思わず、1本でも吸えば今までの苦労がなにもかも水の泡になると自分に言い聞かせ今日まできました。

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・現代に生きる人間はストレスなどはなくならない。

ストレスがあるからタバコ止めれない、ストレスをなくしてから禁煙しようと私も考えたことがありましたが、生きている以上ストレスなどは無くなりませんし、禁煙すること自体がストレスですので この考え方だと一生、禁煙ができないことに気づきました。

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・欧米では喫煙は Bad habit バットハビットゥ(悪い習慣、悪い癖)

と、言われてます。

喫煙という悪い習慣を断ち切ることが大事ですね

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私の周りに禁煙を5年以上続けてきたのに、何かのきっかけでまた吸い始めた方がおられます。私がどうのこうの言う筋合いはないのですが、簡単に禁煙できた人は簡単に喫煙を再開する傾向にあるかもしれません。
ですので、自分が禁煙するのは家族のため?お金のため?自身の健康のため?なんでもいいと思います。禁煙の目的を明確にして、その目的は忘れないようにすればいいかもしれません。
タバコを忘れても禁煙する目的は忘れてはならないのです。

タバコのない環境に自分を置いてみる in 禅寺

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禁煙を試みてから10年という長い歳月が過ぎ去り、このまま自分は一生タバコをやめれないんじゃないか?タバコの影響で肺癌や何らかの病気になる不安を抱えながらタバコを止めれない自分に苛立たしさを感じてました。

ある日、私が風邪をひき近所の総合病院に行くと、70代前後と思われる男性が喫煙場所で鼻に酸素吸入チューブをつけながらタバコを吸っていました。その男性が隣の人(入院患者仲間と思われ)に、『僕はお国に貢献してこんな体になったんやが、最後までお国のために貢献しようと思ってるんや。』と、子供のような悪びれた口調で話してました。その高齢者の方は、自分がこういう体になってしまった諦めと、病気になるリスクをわかっていながらタバコ吸い続けてきた自分自身を正当化をするために言っている様にも聞こえました。しかしながら、この老人も何度も何度も禁煙を試みたに違いないはずなのに、とうとう病気になってもタバコを止めれなかったのか。あっ これはまさしく将来の俺の姿かもしれないと・・・  禁煙を失敗ばかりしている自分に失望しつつ、早くタバコを止めなければという焦りがでてきました。

私は、この老人の姿や話していた会話が今でも鮮明に記憶に残ってます。

私は今まで禁煙に真剣に取り組んでなかったのではないか?どうしたらタバコを止めれるのか悩んで悩んで、ほんとうに悩みぬきました。

最終的に悩んだ挙句の答えが、タバコのない環境に身を投じるしかないと考えました。

日本にタバコが広まったのは16世紀の末以降、喫煙の風習が広がり、国内でもたばこの栽培が始まりました。16世紀以前にタイムワープできればタバコのない環境に自分を置くことができます。この時代タバコがないのが当たり前の世界。人々は、タバコを吸いたいとも吸いたくないとも思わない時代。

食べ物で例えるなら、焼き肉が一番の大好物な人が初めから焼き肉の存在を知らなかったら、お酒好きなの人が初めからお酒の存在を知らなければどうでしょう?食べ物や飲み物の場合、初めて口に物を入れ五感で感じそれが自分の味覚で美味しいか美味しくないを判断し又それを欲するかどうかを考えます。

犬や猫の去勢手術や避妊手術も盛りがつく前にしたほうが良いと云われます。なぜか、動物の本能である子孫を残す行為『盛り』を覚えると去勢した後も”したい”したい”という気持ちが残り、それが執着にかわり人間の足にへばりつき腰をフリフリしている光景を目にすることがあります。こういう執着を初めからなくしてあげるのも、人間のエゴかも知れませんが飼い主の優しさであると思います。初めから知らなくて良いものは知らなくて良いのです。 まさしくタバコや禁止薬物等も初めから知らなくても良い存在だと私は思います。初めから世の中にタバコなどは無い方がよいと激しく思います。

なので、タイムワープは無理でもタバコを吸わなかった頃を思い出しタバコのない環境に身を置くことが禁煙の秘訣ではないか、もうこれしかない!!と自分を追い詰めていきました。

さて、タバコののない環境とはどんな場所だろか?日本中どこにでもタバコを販売しているコンビニやタバコの自販機があります。タバコのない場所といったら無人島か田舎の山奥、刑務所ぐらいなもの

さすがに禁煙のために犯罪に手を染めることはできません(それ以外の理由でも犯罪は犯せませんが)

で、私が考えたのが人里離れた宿坊のあるお寺でした。

色々と検索した結果、京都にある禅寺がありました。

この禅寺は京都市内から離れており、グーグルマップでみると近くにコンビニなどは無く人里離れているので、禁煙には好条件な立地でした。

場所は決まりましたが、何日間いれば禁煙できるだろうか?仕事の都合もあるので、そう長くはおられません。とりあえずは1週間宿泊することに決めました。善は急げ 仕事を休む段取りをし、その禅寺に電話で予約をしました。

交通の便があまり良くない場所なので、当初は車で行こうと思っていたのですが、お寺にいてる間、途中でタバコを吸いたくなったら車で買いに行くかもしれない。今までみたいに我慢できなくなり何かとタバコを吸う口実を作り出すかもしれない、もしそんな悪魔の考えが頭によぎったら、車ですぐに買いに行ってしまいます。タバコを止めたい気持ちが勝つか、吸いたいと思う欲が勝つか 頭の中の理性と悪魔の戦い タバコがない場所に自分を置くことはできてもタバコをすぐに買いに行けるシチュエーションでは意味がないので、交通手段は電車と徒歩で行くことにしました。

京都駅から約30分最寄りの駅に到着しました。

当時は駅から降りると小規模な住宅街やゴムボートで川下りを楽しめる乗り場があったりでタバコを販売している店や自販機は見当たりませんでした駅から山の方に徒歩約20~30分ぐらいにその禅寺はありました。

人生最後の喫煙

行く前から決めていた人生最後の喫煙。電車を降り歩いている途中に公園があったのでベンチに座り家から持ってきたタバコに火をつけました。普段は比較的に軽いマイルドセブンの1mmを愛煙していたのですが、この時ばかりはかなりきついショートピースを持参してきました。なぜかというと、お寺に入る前に一生で最後に吸うタバコを普段から愛煙しているタバコだとタバコが美味しく感じタバコに対する執着が残り又、必ず吸いたくなります。なので、もう二度と吸いたくならないように口の中をヤニやニコチンでいっぱいにさし”気持ち悪い”と自分の体や脳に認識さすことがポイントではないかと考え、あえてキツイタバコを最後に吸うことにしました。

いつも1mmのタバコを吸っている自分にはショートピースは1本目でクラクラレベル。つづけて2本目に火をつけます。『あ~この数本でもうタバコとはお別れだな』と独り言を言いながら大きく吸い込み大きく煙を吐き出しました。3本目へチェーンスモーキング だんだんと口の中が気持ち悪くなりオエッーオエッーと嗚咽(おえつ)がでてきます。タバコを嫌いになる目的の喫煙なので無理をしてでも吸い続けました。

4本目になると、さすがに体がタバコを受けつけなくなり吸っている途中でギブアップ。もう2度とタバコを吸いたくないと思うまで吸うのが良いかもしれません。残りの6本は水に濡らしゴミ箱に捨てました。

禅寺の門を潜り、さあ今度こそ禁煙開始!!

タバコへの執着を捨てる(忘れること)

小じんまりとしたお寺でしたが、かなり歴史を感じさせるお寺で門からちょっと離れた立て看板には戦国時代に織田信長打倒のため明智光秀軍が本能寺に向かう途中に立ち寄ったお寺で、その時代の住職は信長に攻め入るのを反対したために殺され、この寺の裏山から京都市内まで行ける抜道を通ったそうです。しかし、保津川峡から本能寺に向かう道を明智越といい、その道を通ったとされているはずなのに、ここにも明智軍が通った形跡があったのです。もしかしたら1万5千ものの兵を一つの通りで移動さすのは目立ち過ぎるので、もしかしたら2手にも3手にも分けて移動したのかもしれません。寺の裏山は険しい山道でしたが、この道だと人目につかずに京都に入れそうです。そんな歴史に思いを馳せながら、お寺の門をくぐり玄関先へ向かいます。

『こんにちは、今日からお世話に

なります〇〇と申します。よろしくお願いします。』

『よう、お越しくださいました。こちらへどうぞ』

奥の座敷に案内されると、すでに3人ほど座布団の上に20代後半ぐらいの男性と40代前半の女性、まだ未成年16,7才ぐらいだろうか?の男の子が座ってました。この人達も何かの悩みがあって、この寺に来たのだろうか?

そういえば、お寺に泊まるのは小学校時代に林間学習で高野山に泊まって以来でしたが、あの頃は大して悩みなど無かったな・・

しばらくすると、住職と思われるお坊さんが現れ一通りの挨拶をし、ここでの生活のスケジュールを説明されました。

後で一人づつ呼ばれ住職にカウンセリングをしてもらいました。私も最後に呼ばれ『今回、お寺に来た目的はなんですか?』と聞かれ、多分こういう所にくる人達は大きな悩みがあって修行にくるんだろうな?禁煙という目的での入寺は不謹慎かもしれないなと頭によぎりましたが、私も10年タバコを止めれずに悩んでいるので『禁煙に来ました』と、答えました。住職は拍子抜けした感じで、『禁煙?当寺では禁煙に来られた人は初めてです。』私はタバコが10年以上も止めれずに悩んでいることを告げ、このお寺で禁煙させて欲しいとお願いしました。住職は快く引き受けてくださりました。

お寺に入る直前に公園でショートピースを立て続けに4本も吸ったので口臭や衣類はタバコの臭いがプンプンと臭う状態で『禁煙しに来ました』と私が言ったので、後日、住職からあの時は少し戸惑ったと笑いながら言われました(笑)

さて、お寺のスケジュールはというと、

朝5時に起床→顔を洗い→5時半に中庭に集合し太極拳のような体操→座禅30分→朝食→8時頃からお寺の掃除→畑仕事や草むしり→12時昼食→昼から3時間休憩→夕方4時から座禅→5時夕食→片づけをし座禅→入浴→9時消灯でした。結構、慣れるまでは慌ただしく時間が過ぎていきタバコのことを考える暇もなかったです。

入寺から3日はなんとかタバコが無くても忙しかったせいか問題なく過ごせましたが、4日目昼の休憩時間に無性にタバコが吸いたくなりました。しかし、ここは人里離れたお寺です。どしようもありません。もしタバコを買いに行こうものなら30分以上歩いて自販機かコンビニを探すか駅まで30分歩いて行き電車に乗り売店のある駅で買うかしかありません。しかしそうすると、4時から始まる座禅には間に合いません。ましてや禁煙しにきているのを皆は知っているのでタバコの悪臭を持ち帰ることはできません。それに仕事まで休んで禁煙しに来たのだからと、バカな考えはすぐに打ち消しました。

禁煙された方は経験あると思いますが、禁煙から3~4日が一番禁断症状が現れやすく3,4日で禁煙を断念してしまった経験が何度もあります。この3,4日をとりあえずクリアーしなければいけません。

お寺での禁煙は、自分は井の中の蛙どうしようもないというのもあり難なくクリアーしました。

それと、座禅の時に大きくゆっくりと息を吸い、長くゆっくりと息を吐きます。この座禅の呼吸法が後に禁煙の手助けになったのだと今でも実感しています。

正直、今現在タバコを止めて9年目ですがまったくタバコを吸いたくならないかと問われたら”吸いたい”と答えます。しかし、年々タバコのことを忘れ、吸いたいと思う気持ちも薄らできていますが、やはり今でも吸いたくなる時はあります。

そういう時は、大きく長く息を吸い込み長く息を吐くことを何度も繰り返してます。この呼吸法が今でもかなり役に立っています。

タバコを吸うふりをしながら、長く大きく空気を吸い込み長く息を吐くエアー喫煙も効果がありました。

1週間の禅寺での生活も終わりました。

これで、ほんとにタバコを止めようと心に誓いお寺を後にしました。

お寺での食事はすべてが精進料理だったため、家に帰り体重を測るとなんと7Kgも痩せていました。禁煙と同時にダイエットもできたので、これこそ一石二鳥だと喜んだのも束の間、タバコを止めるとご飯が美味しくなるのか口がいやしくなるのか1か月も経たない間に7kg太り元に戻ってしまいました。

お寺で教えて頂いた呼吸法と座禅を通して無になることで何事にも執着を捨てることが大事だと学びました。

今まで、タバコへの執着があったから禁煙も成功しなかったのだと気づかされる良い体験になりました。

執着とは、一つのことに心をとらわれて、そこから離れられないこと。

タバコの執着以外にも、「金に対する執着」「異性に対する執着」「趣味への執着」「アルコール依存症」「ドラッグ依存症」「sex依存症」「人に対する恨み辛みにとらわれている心」「悲しみや怒りを持ち続ける心」etc.があります。
執着とか依存症の類は、結局は人間の欲の部分から生まれており、この執着が自分を不幸にしたり他人に迷惑をかけたりします。
この執着を断ち切るには、よほどの強い意志か、何事にもとらわれない心を持たなければなりません。私がとった方法は、何事にもとらわれない心を持つことでした。それは、人間の欲望からくる負の感情をできるだけもたないこと。今現在、依存しているものは自分や周りの人にとって本当に得かどうかを考え、得でなければ綺麗サッパリ忘れることが一番の最善策っだと思います。
私は、禁煙するために入寺することで、タバコの無い環境に身を置くことよりも、先ずはタバコへの執着心が問題だと気づきました。
タバコを止めれなかったのも、まさしくこのタバコへの執着心が邪魔をしていました。
ではどうしたら、この執着心を捨てれるか
それは一言でいうと忘れることです。
しかし、そうはいっても今まで何十年も愛煙してきたタバコを簡単に忘れることはできません。
しかし、完全にタバコの存在を忘れることは無理でも徐々になら7~8割程度を忘れることが可能でした。あせらず、ゆっくりとタバコへのこだわりや執着を捨て、タバコを吸い始める前の自分にリセットすれば良いのです。
好きな異性を忘れられず思い悩みしたことがあっても大人になり、時が経つにつれ徐々に忘れるように、、
昔に食べた美味しかった物をまたいつか食べたいと思いはするものの時とともに忘れていくように、、
絶対に〇〇したいと心に思い願うものの、思い通りにならず時が経過するにつれ、その思いも薄らぎ諦めに変わるように、、
私もお寺を出てからも当分の間、1日約50回以上はタバコを吸いたいと思っていましたが、1か月経つと吸いたいと思う気持ちが1日30回ぐらいに、2か月経つと20回ぐらいに、日に日に吸いたいと思う気持ちが減っていき、今では1日に1回あるかどうか否、ない時のほうが多いです。
先ほども申しましたが完全にタバコの存在を忘れるには認知症にならないと無理かもしれませんが、徐々にならタバコを吸いたくなる気持ちを減らしていくことは可能でした。
私はこのように、徐々にタバコへの執着を捨て、吸いたくなれば座禅の時の呼吸法や禁煙成功者の言葉を思いだしたりしてきました。今まで失敗してきた経験を生かし、口寂しい時にはアメなどを舐めると余計タバコを吸いたくなるのでアメ・ガム類は控えたり、吸いたくなったら大きく息を吸い長く息を吐く(できるだけ無心で、ぼーっと何も考えずに能天気に深呼吸するように)、煙りを吐かなくても生きていけると自分に言い聞かしたり、タバコを吸わない自分が健康的でかっこいいとナルシストになるのもいいかもしれません。後これだけは何度も言いたいのですが、1本ぐらい大丈夫というような安易な気持ちは持たないようにして欲しいです。禁煙中の1本ぐらい大丈夫?が後の禁煙成功に大きな影響を与えます。
過去の私のように、禁煙に悩まれている皆様にはタバコの存在を忘れるように心がけることが一番肝心なことだと知ってもらいたいです。人間とは不思議なもので、いつも目の前にあったものが急になくなっても、順応していけるようにできています。タバコも同じで目の前から無くなったところで、不自由しません。不自由だと思うのは人間の心の問題なのです。
今現在禁煙できずに悩んでいる方、タバコの存在をすぐに忘れることは無理でも、ゆっくりとなら忘れていけます。
中国のことわざに【一つ失えば一つ叶うものがある】と言います。
何か願(がん)をかけて禁煙するのも良いかもしれません。
どうか皆様が健康なうちに、タバコとの縁を切れるよう心からお祈りいたします。
最後に、あの頃わたしは禁煙すればタバコ代が浮くと考えてました。
当時、私の吸っていたタバコは1箱420円でした。1日に2箱は吸っていたので単純計算で
840円×31日=20,040円×9年=2,164,320円
でもこのお金は残るはずなのに、なぜか残っていません。
果たしてこの浮いたお金はどこに消えたのだろうか?
次回はなぜ、禁煙で浮いたお金が貯まらないのかを解明していこうかなと思っています。(笑)
※最近は禁煙にも使われるアイコスなどの電子タバコが話題になってますが、私が禁煙していた時代は無かったので禁煙に有効かどうかはよくわかりません。



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